集え!庶民めし部1巻感想!「イケメンセレブに庶民飯の素晴らしさを教えてくれるJK」

 

A5ランクの和牛、本マグロの大トロ、ウニにイクラにアワビ・・・テレビで紹介される高級食材やそれを使った料理の数々は確かに魅力的です。しかし、そんな三ツ星グルメにはない破壊力と魅力を持った究極のB級グルメ。それが庶民飯!!

 

本作は三ツ星なグルメばかりを食するセレブ達が庶民飯を探求していくというのが本筋となっています。

コロッケパン、カレーライス、たこ焼き、TKG・・・どれもこれもが高級珍味等ではなく、庶民の財布には優しい定番な食事。

 

しかし、三ツ星シェフが腕によりを掛けて作った料理しか食べた事のないセレブ達にはどれも新鮮且つ斬新な食べ物に見えます。というか、セレブ過ぎる彼らにはTKG(たまごかけごはん)が何なのかすら想像できません。

 

 

 

そんな庶民飯の魅力に取り憑かれたイケメンセレブ少年に質素な一般家庭に生まれたヒロインのJKが庶民飯をナビゲートしていくというのが本作の基本的なストーリー。

 

イケメンセレブ少年と庶民JKといえば、「花より男子」を彷彿としますが、この作品にはそういったフラグが立ちそうで立たちません。

仮に立ったとしても、強烈に食欲を引きずり出す庶民飯が邪魔して仕方ないです。

 

 

 

確かに、高級料理には高級料理の魅力があります。筆者も初めて松坂牛のステーキやすき焼きを頂いた時は感銘を受けましたが、安い細切れの牛肉を煮込んだ牛丼にしかない魅力も存在します。

 

庶民飯はどれもこれも彩りに乏しく茶色いものばかりですが、色彩豊かでないからこその破壊力も存在します。健康志向が強い近年だからこそ、より一層「ギルティー感」が極限に高められますが、それらがセレブの食卓には並ぶことはないでしょう。というか、コロッケパンやTKGがセレブの食卓にナチュラルに出てきたらそれはそれで嫌です(笑)

 

 

また、中高生が主人公のグルメ漫画や、本作で紹介されているような庶民飯を題材とした漫画自体は珍しいものではまりませんが、食事描写に必要以上にフォーカスし過ぎないというのは最近のグルメ漫画としては珍しい傾向かもしれません。

 

漫画だと説明が難しい味覚も、本作の場合は読者の共感と経験から記憶を引き出す事で簡略化しても問題なく伝わる、と言った感じでしょうか。どちらかと言えば、読者は主人公の庶民JKを通じて味を伝える側に回っていると言えなくもないでしょう。グルメ漫画にありがちな、薀蓄を必要以上に垂らされる事もないのも良いですね。

 

そして、劇中のセレブ達は例外なく庶民飯の魅力に気が付きます。その姿を見ると、何とも言えない庶民の「してやったり感」がするのも本作の魅力の1つだと言えるでしょう。

 

 

基本的に庶民目線から説明と観想を述べてしまいましたが、もしもこの記事を読んでおられる方の中に本物のセレブの方がいらっしゃったら、申し訳ございません。しかしきっと、本作と本作に登場する庶民のソウルフードの数々が貴方(貴女)様をきっと満足させる事でしょう。

 

また、昨今の過激とも言える食事表現や薀蓄の多いグルメ漫画に胃もたれしてしまった庶民の方々も、この漫画を読んで箸休めされてみては如何でしょうか。

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