たべられうさ。1巻感想「書籍化で大人気!可愛くほっこり」

 

「次に生まれてくる時は、たらふく食べさせて・・・」

父親は申し訳なく、息子に謝るしかなかった。よくある事なのかどうかはわかりませんが、ウサギの親子は厳しい環境の中で餌に恵まれずに息絶えてしまいました。

しかし、これが本作の物語の始まりです。次に親子が気ついた時は、見覚えのある国民的アイスの大福っぽい容器の中。

 

どうやら彼らはウサギとしての生涯を終えた後、アイスクリームに転生してしまったようです。しかし、転生できたとしてもウサギではなく小さな食べ物。

 

身動きなど殆ど取れません。そして案の定、すぐに人間に食べられて更に短い生涯を終えてしまいます。気がついたら、今度は親子一緒にケーキのホイップクリームになっていました。こうして、彼らはふざけた輪廻転生の輪に巻き込まれて行くのです。

 

 

輪廻転生の旅に出た親子ですが、父親の方には息子の空腹を満たしてやりたかった事以外にも、生前に思い残した事があったようです。

それは、愛するヨメの誤解を解くこと。しかし、死んでしまった今はもう、叶う事のない願いだと思い込んでいました。

 

しかし、再び人間に食べられた先で、父親ウサギは一人の人間の女性と出会います。彼女はなんと、ヨメの生まれ変わりだったのです。

 

 

しかし、ヨメが人間の女性に転生していたとしても食べ物に生まれ変わってしまっている以上、気がついて貰える術がありません。

しかし、どうやらヨメは人間に生まれ変わった今もウサギだった頃の記憶を持ち、親子の声や気配を感じる事ができるようなのです。

 

どうやら彼女もまた、この不思議な輪廻転生の輪に巻き込まれ、行き着いた先が人間だったようです。また、輪廻転生の先では親子以外の他の動物と出会う事もあります。この不思議なループに巻き込まれた動物は彼らだけじゃなかったという事です。ウサギ親子は少しずつ、この不思議なループの中で光明を見出していきます。

 

 

 

物語は少し不思議で謎めいていますが、全編通して食べ物に転生したウサギ親子が兎に角可愛らしいです。

筆者も最初は可愛らしい表紙に目を囚われ、所謂ジャケ買いした作品でしたが、物語の内容がスカスカというわけではありません。

最近の漫画・ライトノベルの流行なせいか、いささか食傷気味の「転生」という要素ですが、ウサギがかなりのハイペースで転生のループを繰り返していくという設定はとてもユニークです。

 

そして、テンポ感の良さは既存の転生物にはなかったものです。今後、ウサギ親子はヨメに再会できるのでしょうか。2巻以降にも期待したい一作だと言えます。

 


 

 


 

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